こだま通信31号 2005年6月3日
5月の連休以降、関東地方では快適な気候が続いておりましたが、そろそろ空模様が不安定になってきました。昨晩も雨が降り続き、庭の木々も水玉模様に被われていました。今朝もぶどう棚の伸びきった蔓を整理しようと庭に出ましたが、雨をたっぷり吸った葉からはどっとしずくが垂れ下がりだいぶ濡れてしまいました。ぶどうの花も落ち始め、ベランダの床ににへばりついていました。我が家の前の竹林では、若竹が3日に1mぐらいの勢いで伸びています。もうすぐ梅雨入りのようですね。「郵政民営化」「憲法9条」なども目が離せません。
最近、訪ねてきた知人と話す機会がありました。私から見ますと彼は株に詳しく、自身でも売り買いをしているのを知っていました。ライブドアの株を買った話題が出ました。例のホリエモン氏が日本放送の株を買い進め、その資金がアメリカの投資会社リーマンブラザースから出ていた時です。株価が300円から400円になった時に買ったのだそうです。500円になったのでこれは調子が良いと喜んでいたところ、リーマンが取得した新株予約券を株に換えた途端、株価が下落し今は300円だというのです。
私は株には詳しくありませんのでこのストーリーが正しいかどうか自信がありませんが、記憶に残っているのは「リーマンが儲け、ライブドアも儲けた」が「ライブドアは1000億円の儲けの投資先を探している」という部分でした。彼が言うところによると、株価の動きは分からないものでリーマンが売りさばいて儲けを手中にする、というストーリーはまったく想定していなかったというのです。リーマンが出資していることはマスコミでは大きく取り上げていなかったようです。しかし某新聞では「はげたかファンド」として大きく報道していましたし、実際に日本国外での投資活動の分析も紹介してその危険性を警告していました。
私自身は「気骨のある青年社長が出てきた」という印象だったし、マスコミも「若者と老人の対決」という構図で描いていたように思います。結局、ホリエモン氏が言っていた「インターネットとラジオ放送の融合」というストーリーは具体化せず、マスコミが踊った結果は前出の友人のような大損をした人々を輩出しただけのようです。しかしよくよく考えてみると「老人」とは「小金を溜め込んだ中流以上のエリート」だとしますと、ホリエモン氏は「老人」からお金を上手に巻き上げることに成功した「若者の代表」として評価されているのかもしれません。
次回からは「日高市の歴史−古代朝鮮史との関わり」と題した話題をお送りする予定です。
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