こだま通信29号 2005年4月10日
すっかり春らしくなりました。数日ほど出張していましたが、帰ってみると家の近くの公園の桜の花が見事に咲いていました。土曜日ということで、満開の桜の下で宴会を張っている方がうらやましく見えました。皆様はお花見にはいかれましたか? 昨年、飯能市の中心を流れる名栗川のすこし上流にある「吾妻峡」と呼ばれる渓谷に行った際、紅葉が大変きれいでしたことを思い出しました。たしか桜の木もあったと思いましたのでカメラ片手に見に行くつもりです。
○キムチと冬のソナタの関係について
キムチの素材は白菜が主で、一口大の大根などに木の実、海草、にんにく、魚などを混ぜ、赤とうがらしをすり潰した粉と一緒に漬け込んだものです。発酵させたものを容器にいれて10〜15度Cで保管します。この保管温度が大事で、長時間暖房の効いた部屋に放置しておくと発酵が促進され、密閉容器に入れている場合は発生したガスにより包装が膨れ上がり、最悪の場合破裂するそうです 発酵成分にヨーグルトのような整腸作用があるため、健康食品としての評価もあります。
このキムチですが、韓国の仁川空港のみやげ物店の人気商品のひとつです。大体、1個350グラムのパッケージで売られ、1個あたりの値段は7ドル(700円ぐらい)です。きれいな箱に入っており、6個まとめて1箱になったものが35ドルぐらいで売られています。素材の種類も多く選択肢も広くなっています。運搬中の温度上昇による発酵を防ぐため真空パックです、と称するものもありますが、真空にしてしまうと発酵成分である細菌が死滅してしますので疑わしい表示です。
このみやげもののキムチは以前から売られていましたが、キムチ専門店と称する店でも数種類しか扱っていなかったと思います。香水、タバコ、ウイスキーと並んで高麗人参も免税店の人気商品ですが、なぜかキムチは脇役でした。日本では京都は京漬物、博多はめんたいこ、東京はおせんべいと相場が決まっていますが、いまや仁川空港のキムチはタバコやウイスキーに並んで品揃えを誇っています。旅行客も中年女性の二人組みが圧倒的で、以前あった女性のぞろぞろ団体さんは影をひそめています。
この二人連れの旅行客に現地ガイドが寄り添って買い物をする。その買い物客が集まるコーナーがキムチというわけで、酒やタバコは不人気なように見うけられます。この人気の秘密は冬のソナタにあると私は考えています。冬ソナブームで韓国を訪れる女性旅行者が急増していると報じられています。売り子さんはたくみに日本語を操り、たくさん買わせようとします。きっとガイドさんはお客さんの耳元で「美容に良い」と言っているのではないでしょうか。「職場へのおくばり用」と誘導しているのには愕きました。
返信
渡辺様
「キムチ通信」拝読しました。
キムチは好物で、最近はもっぱら「牛角」のキムチです。本当は自分で作って見たいのですが、いまはその前に、生ゴミの堆肥化に取り組もうと思っています。Nに掲載された記事のコピーを編集部から送ってもらい研究中です。うまくいけば肥料として使え一挙両得ということです。
話によれば、最近韓国の人びとはキムチを自分で作らず、もっぱら中国からの輸入品に頼っているということです。仁川空港のはMade in Koreaなのでしょうか?
4/10 KT